09.06.2025
朝9時に起きる。意外と疲れは溜まっておらず、すんなりと起きることができた。朝食は昨日Tofu Shotenで買った揚げ豆腐に出汁をかけて、揚げ出し豆腐を作る。豆腐がふわふわで香ばしくてとても美味しかった。
10:30にカズと妹と出かけ、Circular Quayの方へ向かう。そこでは私のブックバインディングの仕事の同僚ジュリアンと待ち合わせをしていて、みんなでそこからフェリーに乗ってタロンガ動物園に行くのだ。フェリーを待っている時に、たまたまダニーとジョーと彼らの友人カップルに会う。彼らも同じフェリーに乗って海岸沿いのブッシュウォークに出掛けるところだったらしい。確かに今日はブッシュウォークをするのに最高の天気と気温である。
フェリーはオペラハウス横から出航し、ハーバーブリッジを通って20分ほどで到着するコースである。観光にはぴったりのシドニーらしい景色を一望できるもので、私もいつも乗ると高揚感を味わえるので好きである。動物園に着き、マップを貰ってコースを見てみるとかなり広いようで、計画的にルートを考えなければかなり歩くことになりそうな広さだった。入ってすぐにコアラエリアがあり、早速わくわくしながら入っていくと、コアラは一匹だけで、背を向いて寂しそうな雰囲気を漂わせていた。きっと寝ていたのだろう。面白いのは建物が円形になっていて、半分が屋根で半分は外になり、螺旋階段のようなスロープで斜めに上がっていくデザインで、360°コアラを眺められるようになっていた。
印象的だったのは広告の写真にもなっているキリンのエリアで、キリンの顔とと同じ高さが地面になっていて、そこから眺められ、背景はシドニーの海とシティである。遠くまで景色を眺められ、いかにもオーストラリアらしい設計だと感じた。私の父は、海外に旅行に行くと必ずと言っていいほど動物園に行く。動物が好きそうな人ではないが、動物園に行くとその国の性格的特徴が見えるそうだ。きっと、動物と人間の距離感や、動物の扱い方にその国の文化が表れるのだろう。日本を例に挙げると、パンダやゾウ、ライオンなど有名な動物を展示する傾向にあり、展示方法も小さな檻の中にいて、私たち人間が檻ごとに行列を成しながら見て回らないといけない。そして、写真を撮ろうとも柵が邪魔をして上手く撮れない。
オーストラリアは、動物のエリアにもよるが、珍しい鳥やエミューのエリアなどはほぼ柵がない状態で、私たち人間がそのエリアにドアから入って、同じ空間から動物たちを探しながら見ることができる。また上手く自然を取り入れているように感じ、野鳥のカラスやオーストラリアに生息するアイビス、ブッシュターキーなどが紛れ込んで、共存しているのも面白い。オーストラリアの国の成り立ちと似ているようにも感じる。原住民とヨーロッパやアジア、アフリカなどからの移民によって互いに共存し、国が成り立っているのと似ているのである。特に好きだったのは、ミーアキャットとカンガルーのエリアである。上手く自然と融合していて、彼らの生態系を間近で見ることができ、その土地で、その土地に生きる動物を間近で見ることの意味性を感じることができた。
小雨が降ってきたタイミングで、全てのエリアを見終え、お土産ショップで私と妹がいくつかお土産を購入した。こういうお土産ショップは意外と面白いものが売っていて好きである。
ちょうど動物園前からバスが来たので乗り、シティに戻る。タウンホールで降り、ジュリアンとまた明日ねと別れる。私たちは妹が化粧品のセレクトショップに行きたいと言ったので、MECCAとSephoraに行く。カズはオーストラリア発のバッグブランドCRUMPLERにてえんじ色のショルダーバッグを購入していた。仕事用として使うのだとか。
電車で家に帰り、今夜はマイラとジャスパーが家に来て、ピザパーティをするので、私たちはトッピングの用意を進める。マイラはピザ生地を手作りしてきてくれる。彼女のピザ生地はカリカリで美味しく、私はそれに合わせて4種類のトッピングを考えた。まずはマルゲリータにプロシュートトッピング。2枚目にトマトベースにアンチョビとローストしたナス、ズッキーニ、3枚目はチーズベースにガーリックマッシュルームとウォルナッツ、トマトのオイル漬けをのせた。4枚目はトマトベースにキャラメリゼオニオンとリコッタ、タイムをのせた。個人的には3枚目の組み合わせが最高に相性が良くて、これはお気に入りのピザ屋の一つ、MarrickvilleのMADREのトッピングから参考にした。ジャスパーはもうすぐ所属しているバンドの初ヨーロッパツアーに行くらしく、楽しみそうな雰囲気だった。マイラは新しい仕事を始めながら、先日に初のソロライブを教会でやったらしく、2人とも前に進み続けていて、純粋に私も嬉しかった。23時就寝。