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22.06.2025

朝8時に起きる。朝食にアボカドトーストを食べ、バスに乗ってMarrickvilleにあるReverse Garbageというお店に向かう。そこには商業的に出されたゴミをリサイクルというかたちで販売しているところで、医療用品の聴診器やスポイト、木材や布、誰かのトロフィーや写真立てなどありとあらゆる廃材を売っていて、シドニーの子供たちの楽しい雑貨屋的な立ち位置で、大人になっても思い出の場所となっているらしい。私の周りの友人たちはアートワーク用やインスピレーションをもらいに行っていたりもする。
私はそこへ、今度の東京での展示に出す作品の材料を探しに来た。前回は何もなく来て、ノートしか買わなかったが、今回はイメージがたくさん膨らんでいたおかげで、いろいろと材料を買うことができた。レジに向かうと派手なコスチュームのような格好をしているお姉さんが “Wow, so many materials. I love it!”とカゴの中身の商品を見て言った。こういう空間と人がいるのは、子供にとっても絶対に思い出になる場所である。

店を後にし、カズのワークショップへ向かう。途中で温かい飲み物が欲しくなり、カフェTokyo Lamingtonにて、シナモンロールとブラックセサミラテ、カズはフラットホワイトをオーダー。彼が現在製作中の七角形のダイニングテーブルを見せてくれるといい、行くことにした。最初は、木材の色がオンラインで見ていたものとは全く違く、ダークチョコレートだと思っていたものがホワイトチョコレートだったらしい。そのため、数日はひどくショックを受けていたが、立ち直してデザインに集中することにしたようだ。Donald Juddのダイニングテーブルのデザインから着想を受け、幾何学的かつ機能性とミニマルさを反映させたデザインで、彼らしい思いやりとユーモアあるテーブルになっていた。
途中でワークショップをシェアしているジョンおじさんがやってきて、調子はどう?などと少し会話をする。お腹が空いてきたので、坂を登った先にあるMarrickville Pork Rollにて、バインミーをテイクアウト。ここは大人気のバインミーの専門店で、このお店のがシドニー1美味しいと私は思う。カリカリの豚バラはもちろん、なますがほどよい酸味かつとてもフレッシュで、もはやなますがメインのようなものかもしれない。今日も美味しく平らげた後、カズと別れ、スタジオへバスで向かう。今日は誰もいなかったが、作業は結構進めることができた。

18時頃に帰宅し、シャワーを浴びて、ケイティーのお誕生日ディナーに向かう。チャイナタウンにある大きなビル内のタイ料理屋で、初めて入るお店だ。ケイティーとは去年の夏に東京にて初めて会い、その時は渋谷ののんべい横丁のおでん屋で飲み、横に座っていたフィリピンハーフの男女と仲良くなり、カラオケパブに行った夜だった。それきり彼女はメルボルンに住んでいたので、会う機会がなかったが、最近シドニーに戻ってきたようで今回誘ってくれたのだ。レストランに着くと、彼女の友人たちもいて、途中で共通の友人のエルモも来た。彼女は今日2回もベイビーシャワーに行ったらしい。彼女の年齢になると、こういう行事で忙しくなるものなのだろう。一緒に来ていたサラとも色々と話し、楽しい夜だった。バスで帰宅し、23時就寝。

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15.06.2025

朝8時に起きる。8:30にカズのお母さんビッキーとカフェMatineeで待ち合わせをしているため、歩いて向かう。今日はすごくいい気候である。私たちはコーヒーとチャイラテを、ビッキーはハーブティーとアボカドトーストをオーダー。彼女はいつも楽しそうに話をする、多少なりともの年齢的な身体の不調や今の仕事の大変さはあるらしいが、そんなことどうでもいいかのように自分の楽しいことにフォーカスしている。この心持ちはとても健康的だなと思う。

ビッキーを別れ、今日はUltimoのエリアにあるIan Thorpe Aquatic Centre内のサウナに行く。そこまで歩いて向かおうということで、1時間半ほどを少し早歩きで向かう。途中のカフェでカズはSampleというブランドのコーヒー豆を買い、NewtownからBroadwayを抜け、辿り着く。最後の坂が代官山レベルの急勾配で、すこし疲れてしまったが、いい汗をかいて、サウナへの準備は整った気分だった。
センターはかなり広いガラス張りの施設で、日が差し込み、すごくいい雰囲気のところだ。私たちはサウナチケットをもらって中に入り、水着に着替える。サウナはプール横の小さな部屋が2つあり、1つは普通のサウナに、もうひとつはスチームサウナの部屋だった。その隣にはテラススペースがあり、椅子に座りながらシドニーシティの景色を一望できる。私たちはまずスチームサウナに入り、その後普通のサウナに入る。その後シャワーを浴びて、テラスで休憩をする。この時期だと長袖にコートを着ないと寒い気温だが、今日は水着だけでもすごく心地が良かった。最後にもう一度スチームサウナに入り、テラスで休憩をした。公共施設で、サウナ自体はそこまで大きくもなく、特別こだわってもいないが、テラスを気に入りまた来たいと思う。

施設を後にし、チャイナタウンに向かう。ビッキーが新しい炊飯器を探しているということで、日本製の物を代わりに観にいくことにした。途中でHay Marketにあるミートパイ屋さんにまた寄って今回はフィッシュパイを買って食べることにした。ここはこの間妹と来たばかりで、カズも食べてみたかったらしい。フィッシュパイもクリーミーですごく美味しかった。チャイナタウンにあるIGAというスーパーに入り、炊飯器を探すと日本製と中国製のがそれぞれあった。ビッキーに写真を送って、いくつかお菓子を買って帰る。家ではこれから申請するパートナービザの書類を書く作業を進め、途中でボロネーゼを作ることにした。

早めのディナーを済ませ、マイラとジャスパーが初めての2人でライブをするというので、Dulwich Hillにあるバーに行く。彼らのライブから始まり、ジャスパーはギター、マイラはラジオと龍笛という彼女らしい楽器のチョイスで2人のバランスもすごく良かった。あまり練習できなかったと言っていたけれど、相性はぴったりでそんなふうには見えなかった。2番目はミチのライブで、彼は何度か会ったことがあったがライブを聴くのは初めてであった。彼が演奏する電子音楽は、普段の優しくチルな印象からはうってかわって、どっしりとした重厚感のある曲調だった。みんなと少し話し、歩いて帰宅する。22時就寝。

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14.06.2025

朝4時に起きる。妹が4:30に予約したウーバーに乗り、一緒にシドニー空港国内線ターミナルへ向かう。今日は彼女の帰国の日だ。土曜日の早朝だからか、道中はほとんど車が走っていなかったため、空港に早く着きすぎてしまった。持ってきたティラミスとプリンを3人で食べる。切なく甘く美味しい味だった。搭乗時刻に近くなり、妹は「もう行くね、次は東京で」ともう心は日本に向いており、彼女の背中はまた一つ大きくなっていた。
初めて1人で行く海外で、英語も特に分からず、1人での楽しみ方も知らずにやってきた彼女は、行きたいところを探して1人で出掛け、現地の美味しいものを食べ、物怖じせずできるようになって帰っていった。彼女にはシドニーという街がどう見えたのかはわからないが、きっといい経験となってくれただろう。

バスと電車を乗り継ぎ、家に帰る。基本的に空港の行き来はタクシーかウーバーなので、45分くらいで交通機関を使えるのは新発見で、次回時間がある時はそのように行こうと思う。
ベッドで少し寝て、Orange Glove Marketで食材を買いに行く。マーケットで食材を買うのは好きである。野菜が生き生きとして、ちゃんと美味しいものを買えるのは気持ちがいいことだ。荷物を置くためにまた家に帰る。お昼ご飯を食べ、スタジオに向かう。久しぶりに行くから少し緊張していたが、思ったよりも集中して生産的に作業を進められた。新しいメンバーのルーシーにも会う。彼女は詩を書いているらしい。
6時に家に帰宅し夕食を食べる。今日は疲れたので、22時就寝。

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13.06.2025

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、妹が就活の作業をするというので終わるまで待つ。10時過ぎに終わり、Drummoyneのエリアにあるアウトレットモールに出掛ける。私が持っているMerrellの同じスニーカーが欲しいそうで、一番近い店舗がそこにあったので、行ってみた。途中でバスを降り、友達がおすすめしていたベーカリーPenny Four’sでホワイトサワードウとベーコンキッシュを買い、キッシュはその場で食べてみた。ブリゼ生地はタルトのように軽くサクサクとした食感で、中のアパレイユがとろける美味しさだった。ローカルの人だらけで、優しさのあるいいお店だった。また近くに来たら寄りたい。

歩いてモールまで向かい、GoogleMap通りに辿って行ったら、モール裏のビーチに辿り着き、想定外だったが結構いい景色だった。横にはたくさんのヨットやボートが泊まっていて、シドニーらしい広々とした豊かな景色が広がっていた。やっとモールに辿り着き、かなり広く迷子になりそうな空間で、カリフォルニア・サンタバーバラのモールを思い出した。15歳の時に学校で行った修学旅行で、大衆文化と大量生産・大量消費文化が広がった世界で、ひどく退屈したのを覚えていた。当時は下着ブランドのパーカーやThe Body Shopのアルコールジェルやボディークリームなどが流行っていて、みんなこぞってゲットし、派手な色で着飾って、ひどい匂いを漂わせていた。2000年代初頭のパリス・ヒルトンやJuicy Coutureなどの流行が残っていたからだろう。シドニーのモールはそのような匂いは残っていなかったが、そのような大量生産消費文化に無頓着な人たちが集まっている場所のように見えた。

Merrellのショップに入ったが、あまり気に入らなかったようで、すぐに出て帰ることにした。妹もなんとなく面白くないことは感じていたのだろう。帰りにフレッシュジュースを買うことにし、スイカジュースをシェアして、次の目的地のチャイナタウンにあるHay Marketに行くことにした。そこには先日行ったCarriageworks Marketsで見つけたミートパイ屋がそこにも出店しているとのことで、また行ってみることにしたのだ。そのマーケットが中華系の建物内にあるマーケットで、よく見るごちゃごちゃとしたお土産屋や革製品店、携帯電話ばかり売っているお店を抜けると、出店が広がっていた。先ほどのごちゃごちゃとはうってかわって、ある種商業化され、それぞれ内装やマーケティングにこだわった飲食店ばかりが並んでいて、パイのお店も白とグリーンを基調とした真新しく、いかにもポップアップストアのような雰囲気を醸し出していた。私たちは和牛オニオンミートパイをオーダーし、シェアして食べた。とろける美味しさでたまらなかった。日本にもできて欲しいくらいである。まだお腹が空いていたので、数件先のモダン中華屋でトマト炒飯をオーダーし、それがシンプルながらトマトの酸味が残っていて、かつにんにくがいい感じに効いていてかなり美味しかった。そして横に添えられていたライムを絞って、それがあってこその炒飯だった。家でも真似をしようと思う。

まだ1時過ぎだったので、DarlinghurstにあるビンテージショップSWOPに行ってみようということになり、歩いて向かう。天気と気温がちょうどいい日で、冬ながら少し汗ばんでくるぐらいの暖かさだった。初めてSWOPに入ったがブランドビンテージのセレクトで結構洗練されていてよかった。今回はいいものを見つけることができなかったが、こういうのはタイミングと縁なのだと思う。
まだ少し物足りなかったので、最後に何がしたいと妹に聞いたら、NewtownのMapoにもう一度行きたいと言ったので、バスで向かう。昨日食べ損ねた、カズが教えてくれたアールグレイフレーバーを試してみるためだ。もちろんアールグレーにバナナソルトを注文した。納得の美味しさだった。電車で帰り、妹はFichでフィッシュアンドチップスをディナー用にテイクアウトした。

私とカズはNasha Galleryにて、友達のミルの個展のオープニングが開催されるとのことで、チャイナタウンに戻った。かなりの頻度で様々な所属アーティストの展示をしているギャラリーだが、今回も大盛況で広いスペースが人だらけだった。ミルの作品はパッチワークがメインで、新作のアルミニウムの円盤彫刻が天井からいくつか吊るされていた。彼女の人間的で明るい性格が反映された作品で、ノスタルジーかつ優しさが溢れていた。
カズのワークショップの仲間たちもみんないて(ミルのパートナーはワークショップの仲間の1人のジャック)、かなり長話をしていた。妹が家で待っていたので、仲間の1人のフレイザーに車で送ってもらう。ビンテージのフォルクスワーゲンに最近知り合いのアーティストにペイントをしてもらったそうで、彼自身もかなりヒッピー感を増していた。多分この間行っていたネパールにかなり影響されたのだろう。食あたりが酷かったと言っていたのは覚えている。
Fichの前で降ろしてもらい、プリンとティラミスを買い、Frangoでディナー用にポルトガル風炭火焼きチキンとポテトをテイクアウトした。

家に帰ると、妹はスーツケースに荷物を詰めていて、先ほど食べたフィッシュアンドチップスを食べ過ぎてしまったようで、少し調子を悪くしていた。彼女のためにデザートを買ったが、次の朝に食べることにした。明日4時過ぎに送りに行くため、早めに22時就寝。

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12.06.2025

朝8時に起きる。10時近くに家を出て歩いてお気に入りのカフェBartasに向かう。妹はオレンジジュース、私はチャイラテにそれぞれハッシュブラウンをオーダーした。彼女はシドニーに来てからフレッシュジュースにハマってしまったようで、カフェやマーケットに行くと必ず飲んでいる。外食ばかりで、野菜や果物が不足しがちなのもあって欲しているのだろう。かなり気に入ってくれたようでよかった。

店を出て、バスでNewtownのエリアに向かう。途中で妹がカフェに傘を忘れたことに気づき、後で戻ろうということになるが、ちょうどいいタイミングでカズから電話があり、彼のワークショップから近いから、後で取りに行ってあげるとのことで一安心した。Newtownでは妹の買い物やお土産を買いに、Taste Organicというオーガニックスーパーで、チョコやマヌカハニー、お茶を購入し、古着屋のReunionで彼女は欲しがっていたクリーム色のビルケンシュトックを購入していた。これでシドニースタイルを具現化しているようで、だんだんとオージーガールになってきていた。いくつか古着屋をまわり、キャンドルショップHUNTERでもルームスプレーを買っていた。
最後にジェラート屋MAPOで、私はバナナソルトとジャージーミルク、妹はチョコチップジャージーミルクとピスタチオをオーダー。ここでも気に入ってくれたようでよかった。ランチを食べに行こうということになり、電車に乗りAshfieldに向かう。韓国餃子を食べに行くためだ。私とカズは先日行って美味しかったと彼女に伝えたら、ここは絶対行きたいと言ったので、行くことにしたのだ。普段は行列で大人気のお店だが、ランチタイムより遅かったため、すんなりと入れ、私たちは牛骨スープ餃子と辛い牛骨スープ麺をオーダーした。安定の温まる美味しさだった。

家に帰り、疲れを取るために少し休み、ディナーにチキンとズッキーニカレーを作った。カズも妹も日本食を食べたかったみたいで、喜んで食べてくれて嬉しかった。今日はこうしてほぼ毎日のように行っているNewtownの街を観光客気分で一緒にまわったが、シドニーに初めて来た気持ちを思い出し、そして普段通りすぎてしまっているところや知らなかった世界も知ることができてよかった。

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10.06.2025

朝7:40に起きる。足早にトーストにリコッタチーズをのせたものを食べ、支度して出掛ける。今日はブックバインディングの仕事だ。昨日の月曜日が祝日だったので、少し変な感覚が残っていて、ホリデー気分が抜けないまま仕事に向かう。仕事場の最寄駅から歩いている途中で、隣の建築事務所のレニーに会い、最近どうしてるなどと世間話をしているところに、後ろから同僚のジュリアンが来た。彼女は近くのパン屋Breadfern Bakeryの箱を持っていて、私たちのボスのカーリために誕生日ケーキを買ったところだったらしい。

仕事場に入る時にバースデーソングを歌おうということになり、3人でサプライズをした。こんなことは久しぶりである。カーリに会うのは2週間ぶりで、彼女は誕生日ホリデーで島に1週間ほど滞在していた。彼女はすごく嬉しそうで、誕生日のこと、旅行先の島やダイビングの話をたくさんしてくれた。途中でブレイクタイムにしようということになり、お茶を飲みながら、3種類のタルトをそれぞれシェアして食べた。今までパンしか買ったことがなかったが、タルトも美味しかった。今度自分たちでも買ってみようと思う。
祝日だったので、普普段月曜日にやる仕事がずれ込んで、今日は梱包発送の仕事をした。いつもギリギリで時間内に間に合うか心配していたが、仕事に慣れてきたようで、早めに終わることができた。

17時に仕事が終わり、そのまま電車で帰宅する。妹も帰ってきて、今日は図書館で就活の作業をし、ランチはMarrickvilleのベトナム料理屋でカズとランチをしたと言っていた。シャワーを浴び、ディナーの用意をする。トマトミートボールスープにライス、サラダを作った。皆旅の疲れが溜まってきているようで、早めに寝ることにした。21時就寝。

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09.06.2025

朝9時に起きる。意外と疲れは溜まっておらず、すんなりと起きることができた。朝食は昨日Tofu Shotenで買った揚げ豆腐に出汁をかけて、揚げ出し豆腐を作る。豆腐がふわふわで香ばしくてとても美味しかった。

10:30にカズと妹と出かけ、Circular Quayの方へ向かう。そこでは私のブックバインディングの仕事の同僚ジュリアンと待ち合わせをしていて、みんなでそこからフェリーに乗ってタロンガ動物園に行くのだ。フェリーを待っている時に、たまたまダニーとジョーと彼らの友人カップルに会う。彼らも同じフェリーに乗って海岸沿いのブッシュウォークに出掛けるところだったらしい。確かに今日はブッシュウォークをするのに最高の天気と気温である。

フェリーはオペラハウス横から出航し、ハーバーブリッジを通って20分ほどで到着するコースである。観光にはぴったりのシドニーらしい景色を一望できるもので、私もいつも乗ると高揚感を味わえるので好きである。動物園に着き、マップを貰ってコースを見てみるとかなり広いようで、計画的にルートを考えなければかなり歩くことになりそうな広さだった。入ってすぐにコアラエリアがあり、早速わくわくしながら入っていくと、コアラは一匹だけで、背を向いて寂しそうな雰囲気を漂わせていた。きっと寝ていたのだろう。面白いのは建物が円形になっていて、半分が屋根で半分は外になり、螺旋階段のようなスロープで斜めに上がっていくデザインで、360°コアラを眺められるようになっていた。
印象的だったのは広告の写真にもなっているキリンのエリアで、キリンの顔とと同じ高さが地面になっていて、そこから眺められ、背景はシドニーの海とシティである。遠くまで景色を眺められ、いかにもオーストラリアらしい設計だと感じた。私の父は、海外に旅行に行くと必ずと言っていいほど動物園に行く。動物が好きそうな人ではないが、動物園に行くとその国の性格的特徴が見えるそうだ。きっと、動物と人間の距離感や、動物の扱い方にその国の文化が表れるのだろう。日本を例に挙げると、パンダやゾウ、ライオンなど有名な動物を展示する傾向にあり、展示方法も小さな檻の中にいて、私たち人間が檻ごとに行列を成しながら見て回らないといけない。そして、写真を撮ろうとも柵が邪魔をして上手く撮れない。
オーストラリアは、動物のエリアにもよるが、珍しい鳥やエミューのエリアなどはほぼ柵がない状態で、私たち人間がそのエリアにドアから入って、同じ空間から動物たちを探しながら見ることができる。また上手く自然を取り入れているように感じ、野鳥のカラスやオーストラリアに生息するアイビス、ブッシュターキーなどが紛れ込んで、共存しているのも面白い。オーストラリアの国の成り立ちと似ているようにも感じる。原住民とヨーロッパやアジア、アフリカなどからの移民によって互いに共存し、国が成り立っているのと似ているのである。特に好きだったのは、ミーアキャットとカンガルーのエリアである。上手く自然と融合していて、彼らの生態系を間近で見ることができ、その土地で、その土地に生きる動物を間近で見ることの意味性を感じることができた。

小雨が降ってきたタイミングで、全てのエリアを見終え、お土産ショップで私と妹がいくつかお土産を購入した。こういうお土産ショップは意外と面白いものが売っていて好きである。
ちょうど動物園前からバスが来たので乗り、シティに戻る。タウンホールで降り、ジュリアンとまた明日ねと別れる。私たちは妹が化粧品のセレクトショップに行きたいと言ったので、MECCAとSephoraに行く。カズはオーストラリア発のバッグブランドCRUMPLERにてえんじ色のショルダーバッグを購入していた。仕事用として使うのだとか。

電車で家に帰り、今夜はマイラとジャスパーが家に来て、ピザパーティをするので、私たちはトッピングの用意を進める。マイラはピザ生地を手作りしてきてくれる。彼女のピザ生地はカリカリで美味しく、私はそれに合わせて4種類のトッピングを考えた。まずはマルゲリータにプロシュートトッピング。2枚目にトマトベースにアンチョビとローストしたナス、ズッキーニ、3枚目はチーズベースにガーリックマッシュルームとウォルナッツ、トマトのオイル漬けをのせた。4枚目はトマトベースにキャラメリゼオニオンとリコッタ、タイムをのせた。個人的には3枚目の組み合わせが最高に相性が良くて、これはお気に入りのピザ屋の一つ、MarrickvilleのMADREのトッピングから参考にした。ジャスパーはもうすぐ所属しているバンドの初ヨーロッパツアーに行くらしく、楽しみそうな雰囲気だった。マイラは新しい仕事を始めながら、先日に初のソロライブを教会でやったらしく、2人とも前に進み続けていて、純粋に私も嬉しかった。23時就寝。

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08.06.2025

朝8時に起きる。メルボルンの朝はすごく寒い。ペパーミントティーと持ってきた味噌汁を飲む。妹も起きてきて、今日はシドニーに帰るため、ほぼ一日中外にいることになるから、もう一度寝ようということになり、ベッドに戻る。10:30にまた起きて、チェックアウトの準備をする。

昨日鍵を借りたコンビニに返しに行って、セレクトショップPan Afterに寄り、ボーンミニスプーンを2本購入。近くのカフェINI Coffeeでお茶をする。気づかずに入ったが、韓国系のカフェのようで、白を基調としたインスタ系のところのようで驚いた。店を出て近くの古着屋に寄る。妹がフレグランス系が欲しいというので、The Plant Societyに行く。その後、GoodbyesやFitzroy Marketで古着を見て回った。いつも思うがメルボルンは日本人が多い。特に関西出身の人が多いように感じる。オーストラリア人の人柄と似ているからなのだろうか、文化や雰囲気が住みやすいからなのだろうか。とても不思議である。妹はマーケットでニットカーディガンとネックレスを購入し、とても嬉しそうだった。

時間は1時を過ぎていて、私たちはとてもお腹が空いていた。Carlton NorthのエリアにあるカフェFlorianに行く。そこは前回の旅行でも行ったカフェの一つで、味のクオリティといい、ピカソの邸宅を彷彿とさせられる南フランスのような店内が好きで、また行くことにした。テラス席に案内され、日差しは出ていたが、風は寒かったのでスープとオムレツを注文することにした。妹はスープに感動したようで、その後にスープがどれほど美味しかったかを何度も話していた。

カフェを後にし、ストリートの先にあるメルボルン発のウィメンズワークウエアブランドのSUKに行く。お店はそこに1店舗しかないようで、前回の旅行でもスポーツライン的なデザインのパンツを一本買い、だいぶヘビロテをしていた。妹も私が履いているのを見て欲しくなったようで、立ち寄ることにしたのだ。2人でたくさん試着したが、私はこれというものがなく今回は諦め、妹はカーゴチノを買っていた。バスでBrunswickに移動し、古着屋を数件見て回る。私はもう他店舗のGoodbyesでグレーのきれいめなデザインのノーカラージャケットを買った。最後に、カズへのお土産にTofu shotenで揚げ豆腐を3つ買って帰った。
シティーに戻り、タイ料理屋Soi 38でディナーをする。トムヤムチキン鍋と餅米ライスとミルクティーを注文。

空港までのスカイバスに乗り、日本の成田空港的なアバロン空港からシドニーへ戻る。到着は22時すぎと予定時刻よりも早かったが、着陸してすぐに予約したウーバーがなかなか来ず、ようやく15分待って予約できたと思ったら、突然運転手側からキャンセルされてしまった。とても寒くて一日中の旅で疲れていたので、待ってもいられず、空港タクシーを呼んで帰った。この間のブリスベン旅行の帰りのタクシーは、びっくりするほどぼったくられて、2度と乗るものかと思ったが、今回は妥当な金額で少し安心した。
帰宅したころには、11時も過ぎていてカズはすでに寝ていたので、私もすぐに就寝した。

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07.06.2025

朝8時に起きる。朝食に軽くグラノーラを食べて、10時にRedfernにあるCarriageworks Farmers Marketに出かける。天気がいいせいかいつも以上に混んでいた。妹が何かすっきりとした飲み物が欲しいと言うので、コールドプレスジュース屋でそれぞれスイカジュースとパッションフルーツジュースを買った。マーケット内を歩いていると、列ができているパイ屋を見つけて見てみるととても美味しそうだったので、並んでペッパー和牛ステーキパイを買って2人でシェアすることにした。パイ生地のサクサク感と程よい甘さはもちろん、中の和牛の長時間じっくり煮込まれたほろほろ感がたまらなく美味しく、完全にハマってしまった。調べてみるとこのマーケット以外でもチャイナタウンにあるHaymarketにもあるとのことで、今度また行ってみようということになった。
次は何か甘いものが欲しくなり、シドニーの大人気ベーカリーA.P Bakeryにて、パン・オ・ショコラをテイクアウト。チョコレートがしっかりふんだんに入っていて、こういうケチらないオーストラリアの食文化がすごく好きだと思った。クロワッサン生地自体は、パリや日本のハイクオリティなお店には劣るが、食材をしっかり使うところはかなりの高評価である。最後に、妹がまたジュースをリピートしたいと言ったので、戻って今度はオレンジジュースを買った。彼女はフレッシュジュースにハマってしまったようだ。

彼女は家で就活の説明会をオンラインで受けなければならないらしく、一旦バスに乗って家に帰った。これから2人でメルボルンへ発って一泊二日の旅行をするので、私はシャワーを浴びてパッキングや旅程の計画を進めた。14:30にウーバーのピックアップを予約し、シドニー空港国内線へ向かう。空港に行くと、私はなぜかいつもマックのハッシュブラウンを食べたくなってしまう。多分スナック的なものを欲しているのだろう。妹が買ってくれ、2人でシェアして食べる。こうして食の好みがほとんど同じなのもありがたい。

16:10発の飛行機に乗り、メルボルン空港に17:30頃に到着した。バスに乗って、電車に乗り換え、最後にバスに乗って、エアビーのあるFitzroyのエリアに降りて、前日にホストに伝えられた鍵の預かり場所のコンビニでピックアップをし、エアビーに向かう。乗り換えに時間がかかったせいで、着くのに2時間以上かかり、気づいた頃には20:30になっていた。そして、シドニーよりも体感5度以上寒いのもあり、寒さに慣れていないせいか道中は凍えてつらかった。宿は少し新しめな高級マンション的な雰囲気の建物で、2階に上がり入る。普段はホストが住んでいるらしいが、今週末は旅行に出掛けているらしいので、存分に部屋を使ってね、とあらかじめ言われていた。中は2人で住むのにちょうど良い2LDKの部屋で、部屋からの眺めはすごく良かった。簡単に荷物を整理し、North Fitzroyにあるイタリアンパスタ屋Good timesに向かう。このレストランは前回初めてメルボルンに来た際に、友達の相澤くんがおすすめしていたお店で、最終日あたりにカズと2人で入ったら、安くてかなり美味しくて感動してしまったお店である。安いと言ってもまさかの破格の$9で、日本円に換算するとパスタが300円で食べられる感覚である。今回も$9パスタのトマトベースのオリーブとケーパーの入ったものを、妹はボロネーゼ、それぞれにアペロールスプリッツをオーダー。疲れて冷え切った体に、アンチョビの塩気とニンニクが効いたパスタは最高に美味しかった。前回は多すぎて食べきれなかったが、今日はあっという間に平らげてしまった。アペロールスプリッツは残っていたので、濃いアルコール分をゆっくり氷を溶かして薄めながら、お互いの恋人のことを色々と話した。

22:30に相澤くんとまるちゃんと北のPrestonのエリアにあるRebel Rebelというバーで待ち合わせをしていたので、トラムで向かう。そこでは相澤くんのメルボルンで初めての写真の個展をしているのである。そして彼らは10日後に日本に本帰国をしてしまうので、私はとてもいいタイミングで来れて嬉しかった。バーはローカルな雰囲気を漂わせながら、お客さんはクイーンズランドからの男性が、注文していたメキシコ人男性2人に話しかけて、どこから来たのなどという陽気で他愛もない会話をしていた。なんだか、旅人たちが1日の旅の疲れをお酒で癒すような雰囲気だった。私たちは先ほどのアぺロールで完全に酔っ払ってしまい、ノンアルコールドリンクをそれぞれ注文。飲んでいると、途中で相澤くんとまるちゃんが店に入ってきて、2ヶ月ぶりの再会を果たした。相澤くんの作品は東京にて初めて観た作品とはまたうってかわって、とても感情的かつグラフィカルで、彼のこれからの生活の終わりと始まりを実直に表していた。彼らとはこれからの生活や、来月行くイギリス旅行のこと、そして次は東京でまた会おうと約束をした。終わってしまう寂しさとともに、次の人生の章へ進んでいて、友達の変わりゆく人生を間近で見ている感覚だった。

彼らと別れ、25:30にエアビーに帰宅する。早めにシャワーを浴び、26時就寝。

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06.06.2025

これを書き上げるのにだいぶ時間が経ってしまった。妹が私のところに訪ねにきてくれていたからだ。妹と2人で何日も過ごしたのは人生で初めてだし、もちろん2人で一緒に旅行をしたのも初めてである。お互いにとてもいい経験で、小さなことにまで共感もしあえて、普段なら困難なことも感情が出ることなく楽しめた。それとともに、7歳も離れているせいかジェネレーションギャップを感じたとともに、好奇心旺盛な姉(私)と割と閉鎖的な妹との違いも見ることができた。彼女にとって初めての欧米圏への旅行だったからこそ、日本との違いや、平和であることのありがたさや、豊かさ、情報過多への弊害などを、私自身も含め再確認できる旅であった。


朝5:30に起きる。カズと空港に妹を迎えに行くために準備をする。カズはグラノーラを食べ、私は朝早すぎたため、何も入らずグリーンティーだけ飲むことにした。普段なら空港まで家から近いため、ウーバーで行ってしまうのだが、明日もメルボルンで空港に行くのと、帰りはタクシーに乗ると決めていたため、乗り過ぎは良くないと、6時に家を出て、電車とバスを乗り継いで国内線空港に向かうことにした。
まず最寄りの駅からNewtown駅まで電車に乗り、そこからバスに乗り換えて空港に近い大きな公園の前で降りる。そこからまた20分ほど歩いて空港に着くルートだ。朝はとても寒く、グリーンティーのカフェインが効いてしまったのもあり、結構つらかった。公園からの道中で水面に綺麗なサンライズが照らされていたが、それどころではないくらいだった。
7:20に空港に着き、掲示板で6:45着のケアンズ発便を探す。なかなか見つからず、早めにゲートを出てしまったのだと思い、第2ターミナル内をくまなく探す。それでも見つからず、外に出て探すがなかなか見つからない。Wi-Fiが使えなくて連絡ができず、迷子になって困っているかもしれないと心配になり、インフォメーションセンターのスタッフに聞いてみる。着いたかどうか確認できないから、この便のジェットスターのカウンターに行って聞いた方がいいとのアドバイスをもらう。カウンターに行くが、朝早いせいかスタッフはいない。仕方がなく、Googleで「Sydney Arrival JQ963」で検索をしたら、「6:45発9:45着」とあった。それは見つからないわけだ。彼女は完全に見間違いをしていたようだ。到着時刻まで2時間あるので、とりあえず待つことにし、カズは仕事に行く時間なのでバスをまた乗り継いで行ってしまった。
私はこの2時間の間、英語のアプリで勉強をして待つことにした。意外と早く時間は過ぎ、少し早く9:30頃に到着し、ゲートから彼女が出てきた。彼女との7ヶ月ぶりの再会は、そこまで大袈裟なものはなく、お互いに変わりなく、いつもの朝のような雰囲気だった。タクシー乗り場でタクシーに乗り、初めての1人での飛行機はどうだったかとか、日本での最近の生活の話などをして、彼女は大学3年生で就活真っ只中であり、未来に進もうとしている様子だった。

家に荷物を置き、カフェSoulmate Coffeeに歩いて向かう。妹はオーストラリア定番らしくアボカドトーストとフラットホワイト、私はブラックソーセージラップにチャイラテをオーダー。このカフェはシドニーらしいオープンな雰囲気で、テラス席もあり、食事もオーストラリアらしいものばかりで初めてのカフェにはうってつけだ。

カフェを後にし、バスを2本乗り継いで、Bondi beachに向かう。天気予報では旅行中の今日だけが晴れらしいので、せっかくなので行くことにした。来るたびに大自然のロケーションとユニークな地層の流線に圧倒される。ビーチ近くのカフェでコールドプレスジュースを買い、ビーチ沿いを歩くことにした。今は冬なので入れないのは悲しいが、ビーチとブッシュウォークをするにはとてもいい天気である。歩けるように平らに岩を削って舗装もしてあり、南に向かって歩いた。ポイントごとにビーチがあり、1時間半歩いた先にあるBronte Beachで休憩をすることにした。時間も3時になってしまったので、バスでBondi Junctionで乗り換えて帰ることにした。スーパーに寄る必要があったため、乗り換え駅近くのスーパーで買い物を済ませ、電車に乗って帰る。家に着くとカズはすでに帰宅していて、ディナーに行こうということで、最近新しくできたDulwich Hillにあるギリシャ料理屋のOlympic meatsでディナーをした。ドアも窓もない完全にオープンな空間で、ほぼテラス席のような面白い内装だった。私たちはピタパンと、タコのマリネ、フライドポテト、豚の串焼き、クスクスパスタをオーダーした。どれも美味しかったが、特にフライドポテトの味付けとテクスチャーは最高で、ポテトマニアの私にとっては最高レベルのものだった。

歩いてデザートを食べに行こうということになり、Marrickvilleにあるジェラート屋Francoに行き、3人で3つのフレーバーをシェアし、ココナッツとストロベリーとティナミスをそれぞれ好きなものをオーダーした。なかなかまとまった組み合わせだった。歩いて帰宅し、21:30就寝。

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31.05.2025

朝8時に起きる。トーストにバターとベジマイトを塗って食べる。洗濯を回して、部屋の掃除と作業をする。10:30に家を出て、歩いてBertasへ向かう。カズとダビンとサンドイッチを食べに行くためだ。ダビンが少し遅れるというので、近くにあるカズのワークショップで先に待ち合わせることにした。一緒にスペースシェアをしているというテリーに会う。ワークショップには何回も来ているがテリーと会うのは初めてだった。裏庭で大きな機械音を出していたので、何を作っているの?と聞いたら、アルゼンチン風BBQのフレームを作っているとのことだった。写真も見せてくれたが、牛肉の大きな塊などを吊るして6時間もかけて焼くらしい。半日も煙たいスタイルのBBQらしい。いつものジョンおじさんも作業をしていて、彼はイギリスの古時計の修復をするところだったらしい。ここに来ると、作業は大変だと思うが、年齢関係なく、皆キラキラした目で、自分が作っているものを見せてくれる。ある種自分がやっていることに誇りを持っているし、自信も持っているのだろう。そういうマインドはどこで何をしていようとも、あるべきものだと思うし、自己を正しく保つのに必要なことなのかもしれない。

ワークショップを後にし、Bertasへ向かう。休日だからかいつも以上に混んでいた。ダビンと合流し、皆新しいサンドイッチのSmoked Turkeyを注文する。私はいつものハッシュブラウンとオレンジジュース。席もなかなか空かなかったので、近くの公園で食べることにする。とても薄くスライスされたターキーがふわふわで、くるみがいいアクセントで食感がすごく計算されていて美味しい。パンもいつもよりも香ばしくて美味しかった。

カズは作業の続きがあるからといって戻り、ダビンと私はフィリピン料理屋Titaでウベアイスクリームを食べようということになり、Marrickvilleの繁華街の方へ向かう。途中でヴィンテージショップに寄る。ギャルソンやヨウジのヴィンテージがメインで、オリジナルの服や新品のストリートブランドの服も置いていた。タビンは新品の「Vietrave」とプリントされたTシャツを購入し、クラブでこれを着るんだとルンルンだった。その後、Titaへ行き、それぞれウベアイスクリームを注文する。初めて食べたが、砂糖の味で芋の風味はあまり分からなかった。たぶん味よりも粘りのあるテクスチャーの方が特徴なのかもしれない。
私がベトナム人経営のネイルサロンに行くのはどうかと提案し、一緒に行くことにする。それは私が毎回台北に行くたびに台湾人のアンちゃんに連れられてベトナムネイルサロンに行っていたのを思い出し、シドニーでもお店を前に見つけ、以前から行ってみたかったのだ。普通のサロンに比べると値段もリーズナブルで、手際が良く、手足用のバスに浸からせてくれてマッサージまであるのが特徴である。ガーリーなピンクと白を基調とした店内に入り、手のマニキュア(ペイントはなし)を注文し、私よりも若そうなお姉さんが担当してくれた。まず爪のカットデザインを聞かれ、スクエアかラウンドで選べるようで、ラウンドを注文した。そこで爪切りから始まり、ヤスリがけ、甘皮も綺麗に取ってくれて、手用の小さなバスに浸かった。手が柔らかくなったところで、クリームを塗りマッサージをしてくれた。最後は温かいお手拭きでクリームを拭いてくれた。15分20分くらいだっただろうか、かなり心地がよく、終わった頃には手がものすごく軽くなっていた。ダビンはベテラン風のおばさまが担当してくれ、彼もとても気持ちよさそうにしていた。満足げで店を後にし、これで25ドルは結構いいと2人でお互いの爪を見せ合いながら話した。

ダビンと別れ、歩いて家まで帰る。まだ3:30だったが、紫外線のせいか久しぶりの晴天のせいか、体がどっと疲れ2時間ほど昼寝をしてしまった。カズが帰ってきた音で起き、その頃には5:30になっていた。ディナーを作ることにし、簡単にカレーうどんを作った。夜は友達のお誕生日会に誘われていたが、大人数の会なようで行けるほどの体力はなく、家でゆっくりすることにした。22時就寝。

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30.05.2025

朝6:30に起きる。軽くグラノーラを食べ、7時に家を出て、ケイティとSurry HillsのエリアにあるAbinouというインテリアショップのArtekのセールに行く。着いた頃には開店15分前だったが、すでにかなりの人が並んでいた。開店時間になると、一斉に人がぞくぞくと店内に入っていく。私たちはArtekスツールのコーナーに行き、アイテムを物色した。黒の背もたれ付き椅子と、定番のプレーンカラーのスツールをゲットした。ケイティはスツール2色を購入していた。見渡すと、Artekの商品を持っている人はそんなにいなく、usmの棚を目掛けてきている人がほとんどなことに気がついた。シドニーのシンプルかつモダンなスタイルには合っていて人気なのだろう。そしてこういうバーゲンセール的な場所に行くと、そこまですごくスツールや椅子が欲しいわけではなかったのに、買わないとという気にさせられる。完全に乗せられているのである。こういう人がネズミ講などにあうのだろうとも思う。

ケイティは仕事にそのまま行くと言っていたので、彼女のスツールを預かって、一旦彼女の家からも近いカズの実家に椅子たちを置いていくことにした。カズと実家で別れ、10時からの仕事に向かうが、まだ時間があったので、仕事場の前にある布屋さんでハンドクロス用の布を探すことにした。コットン布のいいストライプピンクのものがあったので、それを買うことにした。店員のお兄さんが私のギャルソンのジャケットを可愛いと言ってくれ、この布で何を作るの?と聞かれた。私はハンドクロスに刺し子のスティッチをするよと答えたら、日本人と気づいてくれ、この僕のカーディガン日本のだよと世間話をした。仕事まで時間がまだあったので、近くのカフェALTASで4ドルのホットチョコレートを頼んだ。働いているお店の道路挟んだ目の前にあったが、今まで一度も行かなかったことに自分でも驚いた。そこで井伏鱒二の『黒い雨』を読み進め、織物の柄のアイデアをノートに書き留めた。

9:55に仕事に向かい、昨日のボタンカバーの作業の続きをする。ひっきりなしにお客さんが来てため、ランチは1:30になってしまった。近くの日本のパン屋Azukiでフィッシュタルタルサンドを買う。久しぶりに甘さのあるコッペパンにサクサクのフィッシュカツを食べて、幸せな気分だった。

17時に仕事は終わり、ALDIで買い物をしてバスに乗って帰る。ディナーはポテトグラタンにきゅうりとトマトのサラダを作る。いつものグラタンのレシピに今日はアンチョビを入れたみたから、風味が効いてとても良かった。その後はまりなと電話をし、最近お互いに疲れていることがわかり、5月病には勝てないから時には諦めは必要だよねなどと話していた。2人とも山羊座だからなのか、いつも悩んでいることや境遇が似ていて、こういう悩みを分かち合える人がいることはありがたいし、心が救われた。22:30就寝。

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29.05.2025

朝7:30に起きる。軽くトーストにバターとあんこペーストをのせたものを食べ、カフェBertasへ自転車を引きながら歩いて向かう。カズはホットコーヒー、私はハッシュブラウンにタヒニラテをオーダー。ここのハッシュブラウンは私のお気に入りでハマっている。人生で初めてタヒニラテを飲んでみたが、タヒニの風味は良いのだが、渋くてあまり好みではなかった。

カズと別れ、一旦自転車に乗って家に帰る。途中で後ろのタイヤの音がおかしいことに気づき確認してみると、タイヤがパンクしてぺちゃんこになっていた。仕方なく、また自転車を引いて歩いて帰ることにした。結局自転車を運んだだけである。家に帰り、織物の続きをやることにした。12時からの仕事の支度をするため、早めのランチで素麺を食べ、着替えて歩いて仕事に向かった。

今日はボタン屋の仕事で、着いたら大量のボタンカバーのオーダーが入っていて、ひたすら作業をこなす日であった。途中猫のフレディーと遊んだり、オーナーのルーシーと世間話をしたりしながら、19時に仕事は終わった。

歩いて家まで帰る。道中にある薬局とスーパーに寄って帰る。家に着くと、カズがチキン南蛮を調べて作ってくれていた。定食風にしたかったらしく、大皿にライスと斜め切りのきゅうりとにんじんを添え、チキン南蛮にタルタルをかけてくれた。私は滅多にこういう手間のかかる料理はほとんどしないから(特に油を使う料理)、新鮮かつとても嬉しかった。それとともに、こういう男っぽい料理をわざわざ作るところは、彼のお父さんに似ているなとも思った。

最近精神的に疲れていたので、余計なことはせずゆっくりするのが一番だと思い、22時に就寝。

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28.05.2025

朝7時に起きる。カズは7時からフレイザーとクライミングジムに行くと言い、6:30に出て行った。1人でグラノーラにヨーグルトとハチミツをかけて食べる。少しだけ寂しい朝だった。

支度をし、Redfern駅で降り、ブックバインディングの仕事に向かう。今日は先週から進めていた本のページ修復の作業だ。薄手の和紙を使って、破れや欠けた部分に合わせて一つずつカットし、糊でつけてから錘をのせて乾かす。手間がかかる作業である。
その後は、カーリの愛犬・ルイの首輪についているチャームを新しく作る作業をした。彼女の電話番号が変わったのと、来週から誕生日ホリデーに出かけるらしく、犬を預ける必要があるとのことで、私に新しく作り直して欲しいと頼んできた。茶色のレザーを使って骨のマークにカットし、「Loui」「電話番号」のフォントのハンコを一文字ずつ探して、ブレスプリント機をセットし、フォイルプリントをした。なかなか可愛くできた。上部分にパンチで穴を開け、ルイの首につけてあげた。
今度は、別の本の背表紙にタイトルと作者名のフォイルプリントをする作業だ。まずは元の本に合わせてフォントを探す作業から始まり、ブレスプリント機をセットし、どこの部分に貼るかのマーキングをしてプリントをする。タイトルが3行に改行されているので、まとめてプレス機にセットし、調整を行う。その作業はなかなか難しい。高さが生じるから、うまく均等にプレス圧がかからないのである。手作業と目視で確認し調整を進める。本番はいつも緊張するが、ちゃんと綺麗にできた。

17時に仕事を終え、一旦家に帰る。カズも帰宅し、一緒にStrathfieldにある韓国餃子屋のThe Mandooというお店にディナーに行く。この街は昔はロシア人が多いエリアだったらしく、いつの間にか時代が変わるにつれ、韓国人街になっていった。着いたら5組くらいが並んでいた。並ぶのはあまり好きではないが、わざわざこのお店を目掛けてきたからと並んでみることにした。割と回転がいいみたいで、お客さんは食べたらすぐに帰るような感じで、15分くらいで私たちも席につくことができた。蒸し餃子と揚げ餃子、牛骨スープ餃子をオーダーした。韓国の餃子にあまり馴染みがなかったが、日本や中国の餃子に比べて2.5倍ほど大きく食べ応えがある。どれも中の餡がとても美味しく大満足だったが、特に牛骨スープ餃子のスープの味の深さとキムチ水餃子と普通の水餃子がそれぞれいい役割を果たしていた。

優しいディナーだったため、デザートをどこかで食べたいとなり、前から気になっていた餃子屋の目の前にあるアジア系のジェラート屋を見てみることにした。だが、大衆的すぎたためあまり美味しそうに感じられず、とりあえず併設しているモールに入ってみることにした。カズがお手洗いに行くというので、韓国スーパーを見ながら待つことにした。白菜のハーフが2ドルであることにびっくりし買うことにした。家の冷蔵庫にあるパンナコッタフレーパーのジェラートを食べようということになり、そのまま帰ることにした。

ジェラートを食べ、ペパーミントティーを飲み、22時に就寝した。

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27.05.2025

朝7:30に起きる。トーストにバターとベジマイトを塗って食べる。今日もRedfern駅で降り、ブックバインディングの仕事へ向かう。午前中は足りなくなったグルーパウダー商品の補充をするために、新しく小分けにして袋詰めをする。結構な量があり、お昼過ぎまでかかった。12時なったところで、隣の建築会社で働いているダビンが来て、毎週恒例のランチは明日だと予定があるから今日にしたいとのことで、持ってきていた昨日の残りのトマトパスタを冷蔵庫に入れ、ランチに行くことにした。

少し外は冷えていたため、何か温かいものが欲しいとなり、近くのインドネシア料理屋に行くことにした。前回来たときはオープン直後ですごく混んでいたのと、オペレーションの悪さで40分も料理を待つ羽目になったが、今日は空いていた。スムーズに料理も運ばれ、ダビンはチキンの和え麺、私はバクソというインドネシアの肉団子が入ったスープヌードルとティーボトルという激甘ティーをオーダーした。この組み合わせは私が少しハマっているものだ。インドネシアに数年住んでいたダビン曰く、かなり本格的でローカルなお店らしい。味の素の風味がするのは否めないが、スープと具材が結構美味しい。

仕事に戻り、続きの作業をやり、残りの時間はカーリのブックバインディングの手伝いをした。

17時に仕事場を後にし、家に帰ってシャワーを浴びる。カボチャをオーブンで焼き、この間食べたFrangoのホールチキンの骨から出汁を取り、野菜を入れてスープを作った。ロティも焼き、スープにつけて食べた。少し作業をし、22:30就寝。

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26.05.2025

朝7:30に起きる。グラノーラにヨーグルトとハチミツをかけて食べる。支度をして電車に乗り、Redfern駅で降りる。連日続いた洪水による遅延で、今日は電車賃が無料になった。本当なら今週1週間分無料にしてほしいくらいの被害であったが、こういう合理的かつやったあげました感をうまく魅せるいるところはすごくオーストラリアっぽいなと思った。ヨーロッパであれば遅延くらいで無料はしないだろうし、日本も収益や賃金支払いなどの複合的なことから謝るのみで無料にはしないだろう。ある種サービスしてますよ感をうまく魅せるところは見習うべくことでもあるし、悔しい気持ちでもある。だがサービスはしっかり受けさせてもらう。

今日はブックバインディングの商品の発送作業だ。いつも以上の大量のオーダーが入っているということで、同僚のジュリアンも手伝ってくれて、なんとか時間よりも早く終われた。お昼は梅干しおにぎりをサクッと食べ、30分で休憩を切り上げたら、カーリがちゃんと1時間とったほうがいいわよなどと言ってくれたが、私はそれよりも仕事が終わらないことが心配だった。結局出荷時間よりも早く終われたおかげで後で休憩をとったが、こういう仕事よりも人間的な価値観の部分に助かっている。

17時に仕事は終わり、そのままスタジオへ向かう。今日はスタジオメンバーの初めての顔合わせである。18時からだったが、早めに着き、ゾーイと昨日一昨日のマイラの誕生会のことについて話し、私たちが早めに帰ったあと、彼女たちはブッシュウォークに出かけ、日が暮れるまで楽しんでいたそうだ。話していると新しいメンバーのラチーが来た。彼はデニムのジャケットに黒のパンツ、黒のシューズを履いていて、私と上から下までまるまる同じ服装だった。お互いに全身を見て、私は“we look so similar”と彼に言い、彼も “True, that’s crazy!”と返した。3人では、スタジオ設備の問題や鍵を開け方、建物の使い方をシェアし、スタジオの名前をどうするか(結局ゆっくり考えることにした)や、どういうふうに使いたいかなどの意見交換をした。そして今週末に足りないデスクを作ろうという話にもなった。

終わった頃には19時を過ぎていて、外は大雨が降っていた。それぞれ別れ、私は歩いて家まで帰ることにした。5分くらい歩いているとだんだん靴に雨が浸水してきて、完全にびしょびしょになっていた。失敗した。カズに電話をして今夜のディナーのメニューを聞いたら、野菜のローストとトマトパスタと言っていたので、帰りの途中でFrangoに寄り、ミディアムサイズのフライドポテトを買う。もちろんチキンパウダーを上にかけてもらう。

野菜のローストサラダとトマトパスタ、ポテトを食べる。こういう欧米的なディナーも好きである。シャワーを浴び、少し作業をして10時就寝。

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25.05.2025

朝7時頃に起きる。まだみんな寝ている。起こさないようにそっと玄関のドアを開け、庭をまわって裏口から入り、お手洗いへ向かう。昨日日本酒を飲みすぎたせいでお腹はパンパンだ。幸いにも私たちのベッドルームは玄関のすぐそばに繋がっていたため、みんなを起こさずに出ることができた。朝の空気は澄んでいて、肌に少し染みるほどの寒さがあったが心地よく、光さえも尊くて美しい。庭を一周して、だんだんと体が冷えてきたからベッドに戻って、もう一度眠ることにした。また目を覚ましたときには、時間は9:30になっていた。隣で寝ていたカズはまだ寝ていて、ナットが起きているのを中ドアのガラス越しに見えたから、私も起きることにした。

キッチンへ向かうと、セーラとマイラ、シンシア、ゾーイもすでに起きていて、セーラがミルクティーを淹れてくれた。マイラが昨日の残りご飯を使ってオムライスを作るといい、私はダイニングに座って小説を読むことにした。皆それぞれが好きなことをしていた。シンシアはエルモの犬ユキちゃんとずっと遊んでいたり、マイラとジャスパーは朝食を作っていたり、ゾーイとセーラは椅子に座って本を読んでいた。ベンは子供用のピアノを弾いていて、まだ寝ている人もいる。自由で豊かな朝だった。途中でベンとセーラは帰るということで、お別れをした。

朝食のオムライスはケチャップがなかったらしく、シラチャーマヨソースを使ったらしい。それが意外と美味しくて、面白い発見だった。私たちもカズが18:30からサム達とクライミングに行く予定があるとのことで、朝食後すぐに帰ることになった。シンシアが車で駅まで送ってくれると言ってくれたので、乗せてもらった。意外と車だと早く着いたので、近くのカフェでお茶を買うことにした。私はホットチョコレートに、カズはホットコーヒー。この町での気温にぴったりである。

電車に乗り、帰路に着く。遅延のせいか2時間で乗り換え駅に着く予定が2時間半もかかった。その間それぞれ本を読み、読み飽き寝てもいた。家に着いた頃には16:30になっていて、電車疲れのせいか身体がぐったりと重く感じた。すぐにシャワーも浴びてスッキリしたかったから、体を流し、ベッドに入ってのんびりとした。18時にディナーにすることにし、母が前に送ってくれていた醤油ラーメンに芽キャベツを炒めたものをのせた。カズはクライミングに行き、私は作業をしようと思ったが、あまり気力がなく疲れていたためベッドに戻って休むことにした。21時就寝。

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24.05.2025

朝9時に起きる。Bertasで朝食をしようということになり、30分ほど歩いてMarrickvilleの方へ向かう。カフェに着くと先日にオープンしたばかりなのに人だかりができていて、外のテラス席まで満席だった。今日は久しぶりに晴天だったため、みな考えていることは同じである。私はローストブロッコリーサンドとハッシュブラウンにし、カズはブレックファーストロールとロングブラックをオーダー。
私が頼んだサンドは香ばしくて美味しかったが、クリーミーソースにチリが入っていて、朝食向きではなかった。正直カズが頼んだロールのマフィンがかなり美味しくて、そっちの方が好きだった。

今日からブルーマウンテンにあるBlackheathという町に行く。そこにはマイラの別荘があって、そこで彼女の誕生日をみんなでお祝いし一緒に過ごす。今週末は買い物に行くタイミングがなさそうだから先に行っておこうということになり、私はALDIへ、カズはお誕生日ディナー用の日本酒を買いにStanmoreの酒屋へそれぞれ行くことにした。

家に帰り、昨日Frangoで買ったポルトガル風の炭火焼きチキンの残りをご飯に加えて、お粥にして食べた。泊まる用の着替えや歯ブラシなどをバッグに詰め、13:30に家を出る。洪水の影響で電車がここ数日遅れていて、ちゃんと来るか心配だったが、最寄り駅からは時間通りに電車は来た。だが乗り換え駅のStrathfieldで少し遅れていて30分ほど待つことになった。結局3時間かけてBlackheath駅に到着し、その頃には夕焼けも終わりかけていた。25分ほど歩いてマイラの別荘へ向かう。冬のような鋭い寒さでシティーとは体感10度くらい違う感覚だ。だが景色はちょうど綺麗な紅葉で、赤と黄色の葉が色づいていて、日本の四季があるのを思い出し、季節の分かれ目があることへ懐かしさとともに歓びも感じた。

別荘に着くと、マイラとジャスパーはディナーの準備を始めようとしていた。初めて会うマイラの親友のセーラは暖炉の横で本を読んでいた。シンシアはナットを車でBlackheath駅へピックアップするための用意をして、ゾーイとエルモは鍋用のたくさんの野菜を切っていた。みんなに挨拶をし、私とカズは餃子を包む作業を頼まれた。具のキャベツとキクラゲの炒め物はすでに出来上がっていて、それを大量に包むだけだ。
みんなで大きな丸テーブルを囲んでディナーをした。マイラが買って作ってくれた赤鯛の蒸したものはとても美味しかった。途中でマリアンナとベンが到着し、静寂で豊かな時間を過ごした。リビングに移動し、バースデーケーキを食べた。焼いてくれていたパイナップルケーキにココナッツクリームを塗理、ロボット型にデコレーションしていた。目やセンサーはラズベリーで装飾した。

みんなで色々話し、結局25時になっていた。それぞれベッドに入り就寝した。

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22.05.2025

朝7:30に起きる。朝食はサワードゥをトーストし、その上にアボカドをのせて食べる。9:30にスタジオに向かうために準備をし、その前に少し作業をする。今日はついに初めてスタジオを使う日だ。ゾーイから雨で遅れるとの連絡が入り、もう少し作業をする。9:45に木製の織機を持って家を出て、歩いてLewishamにあるスタジオへ向かう。着いたら、中はほとんどの畳が取り外され、2枚だけ木の脚がついた枠の上に敷いてあった。その横で大きなデスク2つがあり、1つにゾーイは作業をしていた。私はもう1つのデスクを使う。そしてスタジオの使い方の説明や、玄関ドアの閉め方を教えてくれた。だがドア締めがなかなかやっかいで、直す必要があるらしい。かなり強く体重を乗せて引かないとロックがかからないのだ。コツをうまくつかめなかったので、代わりに裏口から入る方法を教えてくれた。
ウィービングの続きをやった。彼女と世間話でたくさん盛り上がり、やるべきことはあまり進まなかった。

12時からボタン屋での仕事。大雨にもかかわらず結構お客さんが来た。新しい赤ちゃん猫のフレディーはすっかりみんなの人気者である。まだ生後3ヶ月だというのに羨ましいほどの才能だ。

19時に仕事は終わり、まだ大雨だったので電車に乗って帰る。家に着くと、カズがトマトミートボールスープを作ってくれていた。今日の天気にはぴったりである。シャワーを浴び、パソコン作業をする。22:30就寝。

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21.05.2025

朝7:20に起きる。グラノーラにオーツミルクをかけて食べる。今日もブックバインディングの仕事に向かう。家から最寄りの駅に着くと、電光掲示板が真っ白で次の電車の情報すらわからない状況になっていた。Google Mapで確認すると、30分後に次の電車が来るとの情報があり、代替案のバスだと3分後に駅前のバス停から乗れることがわかった。バスの方が早く着けると思い、階段を登りバス停に行こうとしたら、タイミングよく電車が来たので走って電車に駆け込んだ。とてもラッキーだった。仕事にもいつも通りの時間に間に合い、着くなりカーリとジュリアンからは「遅れると思ったよ」と驚かれ、「ただラッキーなだけだったよ」と返した。

今日は昨日のページ修復の続きで、和紙を使って破れた部分を留めて修復する作業。ひたすらに進めるが破れ部分が多いのと、状態がひどく悪いのでなかなか早く進まない。そしてページごとに糊を使って留めるから乾くのにも時間がかかる。忍耐の作業である。途中に1メートルほどの梱包材の紙筒が大量に届く。トラックからひたすら運ぶ作業をし、その後10本ずつまとめて棚上のスペースに乗せる。なかなか大変な作業で、すごく時間がかかった。10本ずつまとめた束のテープを緩く結んでしまったせいで、崩れてドミノ倒しで何度か落ちてきたりして大変だった。

ランチはダビンと近所のカフェに行った。クーポンアプリを持っているらしく、それを使うと30%オフになるというのでそのカフェに行くことにしたのだ。なのであえてちょっと高めのメニューをオーダーし、ダビンはグリークプレート、私はワッフルチキンにした。疲れていたからヘビーで不健康なものが欲しかったのだ。仕事に戻りページ修復の続き。17時までに全てのページを終わらせたかったが、数ページ残ってしまった。

お店を後にし、マイラとジャスパーが働いているパブThe Eveleigh Hotelに向かう。このパブは約3ヶ月のリノベーションを終え、ついにこの間リニューアルオープンをしたばかりである。壁紙が明るいティファニーブルーになり、バースペースの配置も中心にさらに大きくなり、パブ全体が広く明るい雰囲気に生まれ変わっていた。
今日は2人ともお店で働いていた。ビールのオーダーをしようと並んでいると、マイラが私に気づいて来てくれて、前で並んでいた女性を紹介してくれた。彼女のお母さんだった。彼女が日本人の演奏家ということを聞いていたからずっと会ってみたかった。奥には彼女のお父さんも座っていて、ぜひ一緒に飲みましょうということになった。想像通りですごくチャーミングな2人だ。マイラの笑顔や手の動きはお母さんにそっくりである。両親を見ると、確かに彼らの子どもだという特徴を見つけられて面白い。カズも途中で来て、4人で彼らの昔のドイツでの生活のことや色々と話した。彼らも今週末のマイラのお誕生日会に来るとのことで、また週末会いましょうと別れを告げる。

Newtownの方まで歩いて、ジェラート屋mapoに行くことにした。今日はピンクグレープフルーツとチョコリコッタチーズ、カズはヘーゼルナッツとブルーベリーをオーダーした。それぞれ美味しかったが、グレープフルーツの組み合わせは酸味のせいでクリーム系とは合わないなと思った。

帰りはタイミング良くバスが来てそれに乗って帰る。シャワーを浴びて、少し作業をする。22:30就寝。

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