13.06.2025
朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、妹が就活の作業をするというので終わるまで待つ。10時過ぎに終わり、Drummoyneのエリアにあるアウトレットモールに出掛ける。私が持っているMerrellの同じスニーカーが欲しいそうで、一番近い店舗がそこにあったので、行ってみた。途中でバスを降り、友達がおすすめしていたベーカリーPenny Four’sでホワイトサワードウとベーコンキッシュを買い、キッシュはその場で食べてみた。ブリゼ生地はタルトのように軽くサクサクとした食感で、中のアパレイユがとろける美味しさだった。ローカルの人だらけで、優しさのあるいいお店だった。また近くに来たら寄りたい。
歩いてモールまで向かい、GoogleMap通りに辿って行ったら、モール裏のビーチに辿り着き、想定外だったが結構いい景色だった。横にはたくさんのヨットやボートが泊まっていて、シドニーらしい広々とした豊かな景色が広がっていた。やっとモールに辿り着き、かなり広く迷子になりそうな空間で、カリフォルニア・サンタバーバラのモールを思い出した。15歳の時に学校で行った修学旅行で、大衆文化と大量生産・大量消費文化が広がった世界で、ひどく退屈したのを覚えていた。当時は下着ブランドのパーカーやThe Body Shopのアルコールジェルやボディークリームなどが流行っていて、みんなこぞってゲットし、派手な色で着飾って、ひどい匂いを漂わせていた。2000年代初頭のパリス・ヒルトンやJuicy Coutureなどの流行が残っていたからだろう。シドニーのモールはそのような匂いは残っていなかったが、そのような大量生産消費文化に無頓着な人たちが集まっている場所のように見えた。
Merrellのショップに入ったが、あまり気に入らなかったようで、すぐに出て帰ることにした。妹もなんとなく面白くないことは感じていたのだろう。帰りにフレッシュジュースを買うことにし、スイカジュースをシェアして、次の目的地のチャイナタウンにあるHay Marketに行くことにした。そこには先日行ったCarriageworks Marketsで見つけたミートパイ屋がそこにも出店しているとのことで、また行ってみることにしたのだ。そのマーケットが中華系の建物内にあるマーケットで、よく見るごちゃごちゃとしたお土産屋や革製品店、携帯電話ばかり売っているお店を抜けると、出店が広がっていた。先ほどのごちゃごちゃとはうってかわって、ある種商業化され、それぞれ内装やマーケティングにこだわった飲食店ばかりが並んでいて、パイのお店も白とグリーンを基調とした真新しく、いかにもポップアップストアのような雰囲気を醸し出していた。私たちは和牛オニオンミートパイをオーダーし、シェアして食べた。とろける美味しさでたまらなかった。日本にもできて欲しいくらいである。まだお腹が空いていたので、数件先のモダン中華屋でトマト炒飯をオーダーし、それがシンプルながらトマトの酸味が残っていて、かつにんにくがいい感じに効いていてかなり美味しかった。そして横に添えられていたライムを絞って、それがあってこその炒飯だった。家でも真似をしようと思う。
まだ1時過ぎだったので、DarlinghurstにあるビンテージショップSWOPに行ってみようということになり、歩いて向かう。天気と気温がちょうどいい日で、冬ながら少し汗ばんでくるぐらいの暖かさだった。初めてSWOPに入ったがブランドビンテージのセレクトで結構洗練されていてよかった。今回はいいものを見つけることができなかったが、こういうのはタイミングと縁なのだと思う。
まだ少し物足りなかったので、最後に何がしたいと妹に聞いたら、NewtownのMapoにもう一度行きたいと言ったので、バスで向かう。昨日食べ損ねた、カズが教えてくれたアールグレイフレーバーを試してみるためだ。もちろんアールグレーにバナナソルトを注文した。納得の美味しさだった。電車で帰り、妹はFichでフィッシュアンドチップスをディナー用にテイクアウトした。
私とカズはNasha Galleryにて、友達のミルの個展のオープニングが開催されるとのことで、チャイナタウンに戻った。かなりの頻度で様々な所属アーティストの展示をしているギャラリーだが、今回も大盛況で広いスペースが人だらけだった。ミルの作品はパッチワークがメインで、新作のアルミニウムの円盤彫刻が天井からいくつか吊るされていた。彼女の人間的で明るい性格が反映された作品で、ノスタルジーかつ優しさが溢れていた。
カズのワークショップの仲間たちもみんないて(ミルのパートナーはワークショップの仲間の1人のジャック)、かなり長話をしていた。妹が家で待っていたので、仲間の1人のフレイザーに車で送ってもらう。ビンテージのフォルクスワーゲンに最近知り合いのアーティストにペイントをしてもらったそうで、彼自身もかなりヒッピー感を増していた。多分この間行っていたネパールにかなり影響されたのだろう。食あたりが酷かったと言っていたのは覚えている。
Fichの前で降ろしてもらい、プリンとティラミスを買い、Frangoでディナー用にポルトガル風炭火焼きチキンとポテトをテイクアウトした。
家に帰ると、妹はスーツケースに荷物を詰めていて、先ほど食べたフィッシュアンドチップスを食べ過ぎてしまったようで、少し調子を悪くしていた。彼女のためにデザートを買ったが、次の朝に食べることにした。明日4時過ぎに送りに行くため、早めに22時就寝。