09.05.2025

私は現在のオーストラリア・シドニーに住んでいる。2024年10月に引っ越してきて早7ヶ月経った。ここでの生活のことや、記憶を書き留めておくためにも、そしてシドニーについてもっと知ってもらうためにも書くということを再開しようと思う。


ついこの間、ふとスマホのマガジンアプリでPopeye magazineを読んでいた。次の7月に日本に一時帰国もするし、今東京ではどういうものが流行っているのか知ってみたかった。その号はたしか世界中の家特集であったが、オーストラリアの人は1人も特集されてなく、その後オンライン記事の方で「シドニー」「オーストラリア」と文字検索してみたが、一向にそれらにまつわる記事が見つからなかった。そこで思ったのは、オーストラリアのことみんなまだ興味もそこまでないし、文化的認知もされていないのだなと。この国に初めて旅行する前は、コアラ、カンガルー、Tame Impala、LOVE TEA(オーガニックのお茶)、上手くブランディングされた化粧品プロダクトしか知らなかった。

実際に現地に住むようになって知ったのは、シドニーではアンダーグラウンドカルチャーへのエネルギーがあり、すごく面白い。私と同世代のアーティストやクリエイター達の創造性や文化発展への熱量があるし、実験的な展示やイベントが意外にもたくさんある。それにシドニーに生まれ育った子達がそのいった意欲で頑張っているいて、土地や歴史への理解から生まれるものも含んでおり、より面白い。

そういった今のカルチャーを私の生活日記を通して、起きたこと・目で見てきたことを伝えていけたらと思う。


朝7:40に起きた。普段と比べると遅い起床。ふと思い立って、ボーイフレンドのカズに隣町のDulwich HillにあるカフェSmall Talksにドーナツを食べに行こうと提案し、朝食がてら行くことにした。家から歩いて20分ほどある場所で、普段あまり歩かない道だからけっこう遠く感じた。私たちはブレックファーストベーグルサンドとドーナツをシェア、カズはロングブラックをオーダーした。サンドはピクルスソースが甘辛くて美味しかった。私たち以外のお客さんはすぐ近所に住んでいる感じの常連ばかりでみんなコーヒーしか頼んでいなかった。外観や内装はヒップでミニマムな感じのデザインだが、こうして地元のお客さんが来るお店はとても好きだ。

食べ終わったのは8:50くらいで、10時からの仕事にはまだ早かったから、カズと別れてまた家まで歩いて帰った。それでもまだ時間があったから、ずっとやりたかったことで、台湾の友達がくれた植物の鉢植えをすばやく終わらせて、仕事に向かった。

10時から17時までボタン屋さんでの仕事。お店はNewtownという街にあって、東京で言うと下北沢のようなエリア。いうなれば80~00年代まではかなりヒッピーでヴィンテージショップも多かった場所だが、今ではチェーンや飲食店が増え、小さなお店も商業化されたようなお店に変わってしまった。普段はお店に立って接客販売をしているが、今日はブライダルブランドから1500個分のボタンカバーのオーダーが入っていたから、一日中作っていた。

仕事終わりにカズからMarrickvilleにある名物パブMarrickville Bowloで仕事仲間のJackと飲んでるから来なよ、と連絡がありバスで向かった。そこは近所のおじちゃん達や若者達がそれぞれにビールを楽しんでいる仕事終わりの憩いのパブで、来るたびにこういう場所はずっと残ってほしいと思う。途中でジャックのガールフレンドのミルも合流し、再来月に行く韓国の話や、ソプラノズの最新作の話、ミルが通っているピラティスジムに私も通い始めたことも話した。だが彼女は最近退会してしまったらしい。パブにはライブステージやゲートボール場、ビリヤードテーブルまである。今日は途中からイタリアンポップライブが始まり、観客の少なさと相まって、ソプラノズのシーンを彷彿させるような異様な雰囲気が漂っていた。

気づいたら時間は19時になっていて、2人とは別れて近くの新しくできたピザ屋に行った。そこはセントラル駅にもお店があって以前にも行ったことがあった。工場やブルワリーが多くあるエリアの中にあって、クラブミュージックがかかったイケイケすぎる空間でかなり驚いた。ミートボールアラビアータピザを一枚だけ頼んでみた。セントラル駅本店の方が生地もソースも明らかに美味しくて、なんだか少しがっかりした。

歩いて帰宅。寒すぎてすぐにベットに入ってしまった。そのまま就寝。

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10.05.2025