07.06.2025
朝8時に起きる。朝食に軽くグラノーラを食べて、10時にRedfernにあるCarriageworks Farmers Marketに出かける。天気がいいせいかいつも以上に混んでいた。妹が何かすっきりとした飲み物が欲しいと言うので、コールドプレスジュース屋でそれぞれスイカジュースとパッションフルーツジュースを買った。マーケット内を歩いていると、列ができているパイ屋を見つけて見てみるととても美味しそうだったので、並んでペッパー和牛ステーキパイを買って2人でシェアすることにした。パイ生地のサクサク感と程よい甘さはもちろん、中の和牛の長時間じっくり煮込まれたほろほろ感がたまらなく美味しく、完全にハマってしまった。調べてみるとこのマーケット以外でもチャイナタウンにあるHaymarketにもあるとのことで、今度また行ってみようということになった。
次は何か甘いものが欲しくなり、シドニーの大人気ベーカリーA.P Bakeryにて、パン・オ・ショコラをテイクアウト。チョコレートがしっかりふんだんに入っていて、こういうケチらないオーストラリアの食文化がすごく好きだと思った。クロワッサン生地自体は、パリや日本のハイクオリティなお店には劣るが、食材をしっかり使うところはかなりの高評価である。最後に、妹がまたジュースをリピートしたいと言ったので、戻って今度はオレンジジュースを買った。彼女はフレッシュジュースにハマってしまったようだ。
彼女は家で就活の説明会をオンラインで受けなければならないらしく、一旦バスに乗って家に帰った。これから2人でメルボルンへ発って一泊二日の旅行をするので、私はシャワーを浴びてパッキングや旅程の計画を進めた。14:30にウーバーのピックアップを予約し、シドニー空港国内線へ向かう。空港に行くと、私はなぜかいつもマックのハッシュブラウンを食べたくなってしまう。多分スナック的なものを欲しているのだろう。妹が買ってくれ、2人でシェアして食べる。こうして食の好みがほとんど同じなのもありがたい。
16:10発の飛行機に乗り、メルボルン空港に17:30頃に到着した。バスに乗って、電車に乗り換え、最後にバスに乗って、エアビーのあるFitzroyのエリアに降りて、前日にホストに伝えられた鍵の預かり場所のコンビニでピックアップをし、エアビーに向かう。乗り換えに時間がかかったせいで、着くのに2時間以上かかり、気づいた頃には20:30になっていた。そして、シドニーよりも体感5度以上寒いのもあり、寒さに慣れていないせいか道中は凍えてつらかった。宿は少し新しめな高級マンション的な雰囲気の建物で、2階に上がり入る。普段はホストが住んでいるらしいが、今週末は旅行に出掛けているらしいので、存分に部屋を使ってね、とあらかじめ言われていた。中は2人で住むのにちょうど良い2LDKの部屋で、部屋からの眺めはすごく良かった。簡単に荷物を整理し、North Fitzroyにあるイタリアンパスタ屋Good timesに向かう。このレストランは前回初めてメルボルンに来た際に、友達の相澤くんがおすすめしていたお店で、最終日あたりにカズと2人で入ったら、安くてかなり美味しくて感動してしまったお店である。安いと言ってもまさかの破格の$9で、日本円に換算するとパスタが300円で食べられる感覚である。今回も$9パスタのトマトベースのオリーブとケーパーの入ったものを、妹はボロネーゼ、それぞれにアペロールスプリッツをオーダー。疲れて冷え切った体に、アンチョビの塩気とニンニクが効いたパスタは最高に美味しかった。前回は多すぎて食べきれなかったが、今日はあっという間に平らげてしまった。アペロールスプリッツは残っていたので、濃いアルコール分をゆっくり氷を溶かして薄めながら、お互いの恋人のことを色々と話した。
22:30に相澤くんとまるちゃんと北のPrestonのエリアにあるRebel Rebelというバーで待ち合わせをしていたので、トラムで向かう。そこでは相澤くんのメルボルンで初めての写真の個展をしているのである。そして彼らは10日後に日本に本帰国をしてしまうので、私はとてもいいタイミングで来れて嬉しかった。バーはローカルな雰囲気を漂わせながら、お客さんはクイーンズランドからの男性が、注文していたメキシコ人男性2人に話しかけて、どこから来たのなどという陽気で他愛もない会話をしていた。なんだか、旅人たちが1日の旅の疲れをお酒で癒すような雰囲気だった。私たちは先ほどのアぺロールで完全に酔っ払ってしまい、ノンアルコールドリンクをそれぞれ注文。飲んでいると、途中で相澤くんとまるちゃんが店に入ってきて、2ヶ月ぶりの再会を果たした。相澤くんの作品は東京にて初めて観た作品とはまたうってかわって、とても感情的かつグラフィカルで、彼のこれからの生活の終わりと始まりを実直に表していた。彼らとはこれからの生活や、来月行くイギリス旅行のこと、そして次は東京でまた会おうと約束をした。終わってしまう寂しさとともに、次の人生の章へ進んでいて、友達の変わりゆく人生を間近で見ている感覚だった。
彼らと別れ、25:30にエアビーに帰宅する。早めにシャワーを浴び、26時就寝。